ピアフルでは、2011年度に松本市の「元気づくり支援金」という助成金制度を受けて、摂食障害の雑誌を発行しました。
当時のピアフルのメンバーの有志、つまり摂食障害の当事者と経験者が、企画、デザイン、取材、撮影、編集の全てを行ないました。
もちろん全員、雑誌づくりなんて全くの初めて。
企画の立て方から、取材の申し込み方、掲載許可の取り方、カメラの使い方、編集ソフトの使い方まで、もう何もかもが初めてで、ひとつひとつ調べたり勉強したりしながらの作業でした。
それは本当にとてもとても大変な道のりではありましたが、「届けたい思い」のもと、みんなで最後までがんばりました。
摂食障害だって、できることがいっぱいあるんだ!ということ。
みんなみんな、普通の女の子や男の子なんだ!ということ。
そして、「摂食障害」を必要以上に暗くて恐ろしいイメージでとらえるのはやめよう、ということ。
実はこのウェブサイトは、雑誌「Peerful」の思いを引き継いだもの。
雑誌のような紙媒体よりも、たくさんのみなさんに手軽にアクセスしていただけるようにと考えて、ウェブに移行しました。
雑誌づくりで、お手本にしたのは…
さて、この雑誌を手に取っていただくと、ご存知の方はすぐに気づくと思うのですが、ホームレスの方たちが街角で販売している「ビッグイシュー」にとてもよく似ています。
なぜなら、まさに「ビッグイシュー」をお手本にしているからです☆
まだわたしが摂食障害の真っ只中だったころ、ホームレス問題に取り組む「ビッグイシュー日本」が発行する雑誌「ビッグイシュー」を初めて購入し、大きな衝撃を受けたことがあるのです。
Peerful創刊号では、なんとその「ビッグイシュー日本」の代表である佐野章二さんにインタビューさせていただいています。
とても貴重なお話を伺っていますので、ぜひご覧ください!
雑誌Peerfulのご紹介
雑誌「Peerful」について、くわしくご紹介したいと思います☆
まずサイズはA4、フルカラー、28ページです。
ページ数は少ないですが、中身はぎゅっと詰まった読み応えのあるものになっています!
♥︎ 回復者さんへのインタビュー
中でも一番の目玉は、巻頭の回復者の方へのインタビューです☆
よくある「体験談」なんかとはちょっと違っていて、「好きなたべものは?」「好きな音楽は?」「犬と猫どっち派?」「生まれ変わったら何になりたい?」などなど…いろんな質問をさせていただいています。
…というのは、読者のみなさんが、回復者さんのことを自分とは違う「遠い存在」ではなく、まるで「となりのお姉さん」のように感じられるように、体験談のみではなく回復者さんご自身の魅力的なパーソナリティを伝えられるように、という思いからなのです☆
♥︎ ぴあふる川柳
そして、じわりと人気があるのが、「ぴあふる川柳」のページ。
摂食障害の経験がある人なら誰でも「わかる〜!笑」と1人でニヤッとしてしまう、当事者さんが詠む摂食障害の川柳です。
でももしかしたら、ご家族にとってはちょっぴり切ない気持ちになってしまう川柳かもしれません☆
♥︎ ほかにもたくさん!
そのほか、摂食障害とは直接は関係がないけれどもどこか根っこの部分ではつながっているであろう分野でご活躍されている方へのスペシャルインタビューや、広い視野を持つヒントにしてもらえたらという思いから「世界とつながる」というページ、摂食障害でもたのしめることがたくさんあるということをお伝えしたくてクラフトなどをご紹介している「特集」のページ、各地で活動している自助グループさんをご紹介するページ、などなど…
とてもとても書ききれないほど、
たっっっくさんの思いが詰まった雑誌なのです!!
少しだけ、雑誌の中身を写真でもご紹介させていただきますね♪
雑誌「Peerful」に込めたたくさんの思いは、今も変わらずそのままピアフルに息づいています。
でも、ぜひこの思いがぎゅっ!と詰まった雑誌「Peerful」を実際にお手に取っていただけましたら、とてもとてもうれしく思います!!
わたしたちの思いが、みなさまに届きますように。
そしてみなさまがこの雑誌「Peerful」を通して、ほんのちょっとでも笑顔になれますように、こころから願っています☆
ご購入はこちらから
ピアフルのオンラインストアからご購入いただけます。
お支払いは、銀行振込み・クレジットカード・コンビニ決済からお選びいただけます。

♥︎ Peerful 創刊号
◎主なインタビュー記事
・野村佳絵子さん
・佐野章二さん(ビッグイシュー日本代表)
・生野照子先生(浪速生野病院)

♥︎ Peerful Vol.2
◎主なインタビュー記事
・村田いづ実さん
・かづきれいこさん(フェイシャルセラピスト)
・大河原昌夫先生(財団法人住吉病院)
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ピアフルメンバーって?
ゆり
私が「Peer・Peerful」につながるきっかけになった雑誌ですね(^^)
制作に関わることができなかったのは残念ですが、手にしたときの「安心感」は忘れられません。
2016年2月10日 15:11