甘えてるだけなんじゃないかな…って思うんです。
食べられないのも、食べ過ぎてしまうのも、嘔吐してしまうのも、ただの「甘え」なんじゃないかな…と悩む当事者さんが、とても多いです。
だって、食べられないんじゃなくて「食べたくない」って思っちゃってるから…
過食したくない気持ちも本当なんだけど…「過食したい」気持ちも本当なんです。
コントロール可能なことなのか、不可能なことなのか、それすらもわからなくなってしまっていたりします。
摂食障害は、「甘え」なんかじゃない
摂食障害は、決して「甘え」なんかじゃありません。
本当かな…?と思っても、まずは、このことを「信じてみる」ところから始めるのがいいかもしれません。
自分でなんとかできる!なんて思ってない?
摂食障害を「甘え」かもしれない…なんて思ってしまうのは、「自分でなんとかできるはずなのに」という気持ちがあるからかな、と思います。
でも、残念なことに、摂食障害は自分ではどうにもすることができない「病気」です。
「食べたくない」って思ってしまうことも、「過食したい」って思ってしまうことも、それこそがそもそも「症状」のひとつです。
自分の意志でなんとかできるような気がしてしまうのですが、でも本当に意志でなんとかできるなら、とっくになんとかなっているんじゃないかな、と思います。
「なんとかできるはずなのに」なんとかできないままで繰り返しているなら、それはやっぱり「なんとかできない」ということです。
そして、そのことで悩んだり落ち込んだりしていることそのものが、「甘えではない証拠」とも言えるかもしれません。
周りの言うことは、気にしない
両親や兄弟、お友達、会社の同僚や上司からは、「甘えだ!」なんて言われることもあるかもしれません。
それはとてもつらいことですが、なるべく気にしないようにした方がいいかもしれません。
自分が、本当のことを知っていて、それを信じていられれば、それでOKなのです☆
とはいえ、たったひとりで信じようとするのも大変なので、共感し合える人たちとおしゃべりしたりすると、きっと大きな心の支えになるんじゃないかな、と思います。
そして、いつか心から信じられるようになるまでは、そういうおしゃべりを、頻繁に、そして日常的にできることが理想かもしれません☆
みき
「甘えかどうかは、他の人が決めることじゃないんだよ。」という言葉をきいて、とても新鮮な気持ちになったことがあります。
2015年3月17日 11:54
ゆり
食べ物の症状があった時、私も「自分は甘えている」と思っていました。
世界中には食べたくても食べられずに苦しんでいる人が沢山いるのに、自分は食べ物を残してしまう、食べるのが止まらなくなって吐いてしまう。
「なんて酷いことをしているのだ」と自分で自分のことを責め続けていました。
特に過食はやめたくてやめたくてあらゆることを試したけど、そのことにエネルギーを使えば使うほどもっと苦しくなってやめられなかった。
悲しいことがあっても、楽しいことがあっても、やっぱり頭の中は食べ物のことでいっぱい。
自分でどうにかできることではなかった。
「やめる」のではなく、「上手く付き合っていく」。
この発想の転換が自分にとっては大きかったと思います。「やめる」ことを「あきらめる」。
「あきらめる(手放す)」ことについては、人によって考え方が様々だと思いますが、私にとって「あきらめた」ことが回復への第一歩でした。
「やめなければ」→「自分を責める」
「気長に付き合ってみよう」→「自分を許す」
摂食障害は甘えではないと思います。
誰よりも努力しているのは「本人」。
誰よりも責めているのは「本人」。
だから、もう、これ以上責めないでください。
2015年3月17日 09:03