わかってくれる人をつくろう

Source: TheArches


わかってほしいのに…


どうしてわかってくれないの???


こんな思いで、胸が苦しくなってしまうこと、ありませんか?

摂食障害の人たちが抱えている大きな苦しみのひとつが「わかってほしい」という気持ちかもしれません。

そして、「わかってほしい」と切に願っているその相手は、ご家族であることがやはり一番多いかもしれません。

もし、運良く理解のある親御さんだったりすれば、さっさと次の段階へとコマを進めていけるかもしれませんが、そうもいかない場合がほとんどではないでしょうか。


わかってほしい

認めてほしい

甘えさせてほしい


こんな切ない思いも一向に叶わないままでは、途方に暮れてしまいます。


わかってくれる人を探してみよう

本当は、お父さんやお母さんにわかってもらえたらいいのかもしれないですが、摂食障害の回復を考えるときには、何もそこにこだわる必要はないみたいです。

もう大人になったわたしたちは、赤ちゃんだったころとは違って、家族以外の人たちとも、どんどん出会うことができます。

社会に飛び込むのがこわかったら、まずはお医者さんでもいいのです。
それから、ピアフルのみんなとだって、もちろん素晴らしい出会いになります。
わたしも、Peerやピアフルを通して出会ったたくさんの出会いに支えられてきたし、今でも支えられています☆

そうして少しずつ、いろんな人に出会って、自分のことをわかってくれる人を増やしてみてください。

このとき、その人に、自分のすべてを理解してもらう必要はありません。
摂食障害のことや家族のこと、悩みの全部を打ち明ける必要も、全くありません。
ほんの5%ずつでも、わかってくれる人が20人できたら、100%になります。

またそのためには、理解を求めるだけではなくて、自分もちゃんと理解を示さなければいけません。
なぜなら、「わかってほしい」のは自分だけではなくて、摂食障害じゃない人だってみんなみんな、そう思っているからです。

そんなふうにして、いろんな人と寄り添いつつも、人は人、自分は自分、という感覚が育ってくると、もう「わかってほしい」の苦しい気持ちは、だいぶ小さくなると思います☆



あなたは、どう思いますか?


Article by はる

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14人の方が、いいね!と言っています

  1. Chie

    今振り返ると、私が回復していくきっかけの一つだったんじゃないかと思います。
    「悩み・愚痴小出し作戦!」(笑)
    1人で抱えて、相談ができないタイプでした。
    母親の理解もある時あきらめました。
    でも、この人ならという人にちょっとずつ。
    仕事の事は職場の仲間、摂食障害に関することはPeer・Peerfulで、プライベートなことは友達とか。
    最初は勇気が要りますが、受け入れてもらえる体験を繰り返すことで、なんか自分も自分も受け入れられるようになっていった気がします。
    そして母親のことも受け入れられるというか、気にならず、自分のやりたいことを楽しくやっているのを見ると嬉しく思うくらいになりました。

    >自分もちゃんと理解を示す
    >他人を変えようとするのではなく、自分が変わる

    これもそうだなぁと思いました。(^―^)

    2015年7月1日 23:42


  2. ゆり

    「5%×20人=100%」の考え方、いいですね。

    この前のトピック~何もしてない自分がゆるせない~にコメントしたのも、「理解してほしい」という気持ちがあるからだと思います。

    「今の自分では許してもらえないのではないか」「人が離れていってしまうのではないか」という怖さが常にあるような気がします。

    ピアフルではその怖さが少ない。
    分かることも分からないこともあるけれど、仲間なら通じることが多い。

    ~母に理解してもらうことをあきらめた・手放した~
    以前は、母に分かってほしいという気持ちがとても強く、カウンセリングに通ってもらうこと、Peerのミーティングに一緒に参加してもらうことも考えた。

    カウンセリングで気づいたこと
    困っているのは自分なのだから、他人を変えようとするのではなく、自分が変わることにしようということ。
    今もその作業は続いている。これからもずっとかもしれない。
    「自分の中の母」とは別の世界で、「自分で自分をつくる」という作業。

    母に限らず、他人に理解してもらうために大きなエネルギーを費やさないようになってきたと思う。

    2015年7月1日 18:48