
文:はるっぺ

有名な心理学者、河合隼雄さんの著書に「こころの処方箋」という本があります。
普段あまり読書をしないのですが、この本は一気に読んでしまいました。
4ページごとに1つのエッセイとして完結していて読みやすく、心がふっと軽くなるような、私にとって生き方のヒントが詰まった本でした。
中でも特に心に残っているのが、「ものごとは努力によって解決しない」というお話しです。
自分の努力が報われないことを嘆く人が多く居られるけれど、そもそも「努力によってものごとが解決する」という考えが間違っているのではないだろうか、と河合さんは考えておられます。
私も以前は、摂食障害が治らないのは自分の努力が足りないからだと思っていました。摂食障害以外でも、人生において何もかも上手く行かないのは自分のせいであって、努力次第で何とかなると思っていました。
そして、自分なりにがんばっているつもりなのに、ちっとも好転しない現状を嘆いていました。
でも、このエッセイの最後に書かれていた、「解決などというものは、しょせん、あちらから来るもの」という言葉に、はっとさせられました。
どんなにがんばっても自分の望む結果になるとは限らないし、人生って思い通りに行かないものなんだ、という事実に気が付きました。
それ以来、自分で自分の人生をコントロールしよう(しなくちゃ)という考えから解放されて、「こうなったらいいなぁ」というくらいに楽観的に将来のことを考えられるようになりました。
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Article by はるっぺ
はるっぺ
mysenseさん
コメントありがとうございます。
頑張ったり努力することは私も良い事だと思います。
でも、特に自分が必死な時は、努力が報われないのはとても辛いですよね。
この本を読んで、一歩引いて客観的に自分のことを見ることができて、
自分が頑張っていることと、その結果を分けて理解するようになって、
とっても気持ちが楽になりました。
2018年7月3日 22:24
mysense
はー・・・しみじみと、私も感じます。
「こんなに頑張ってるのに、報われない!」と嘆くことがよくありました。
必死になって、力んで、そんな繰り返しに疲れること、よくあります。
もちろん今でも。
でも確かに、努力が報われるなら、人はこんなに苦しんだり悲しんだり、どうしようもない思いを抱えることは、ないのかもしれません。
頑張ることや努力すること自体、悪いことではないんですけど、
なんというか、それで自分が苦しくなること、私はよくあります。
「解決などというものは、しょせん、あちらから来るもの」
この言葉、なんだかいいですね。
心が軽くなる、そのとおりだと思いました。
2018年6月30日 13:38