“ビーチに行く準備できてる?” この広告の問題点とは何か?

Source: #Eachbodysready



先日、ProteinWorld社の「Are you beach body ready?(ビーチに行くボディの準備はできてる?)」というキャッチコピーが添えられた広告が物議をかもしているとお伝えしました。
(くわしくはこちら→「ビーチに行くボディの準備?ロンドン地下鉄の広告に大批判」)

その後も、世界中のメディアがこのニュースを伝え、広告の削除を求める署名は71,111も集まりました。

この広告はすでにロンドン交通局が取り外しましたが、掲載期間が終わったためということで、このキャンペーンの影響を受けたものかどうかは定かではありません。
ProteinWorld社は、抗議のメッセージを書いた人たちを「テロリスト」と呼ぶなど、終始強気の姿勢をとっていたようです。

先日の記事を書くにあたって連絡を取っていたブライス・ペピーノ(Blythe Pepino)さん(#EachbodysreadyのFacebookページの創設者)にいくつか記事を紹介していただいたので、ここに彼女の主張をご紹介します。


「ビーチに行くボティの準備ができている」人がいるということは、「そうではない人」がいるということ、つまり「ビーチに行くボティの準備ができていない」人がいることを想像させます。
「ビーチに行くボティの準備はできてる?」という問いかけは、「ビーチに行くボディ」ではない枠に、誰かがいるはずだということを遠回しに言っていることになります。
eachbodysready (Why the question “Are you beach body ready?” encourages discrimination and is irresponsible advertising:”)


言い換えれば、ビーチは誰もがストレスを忘れてくつろぐ場所であるはずなのに、今やそこに行くための資格が必要だということです。
ビーチでくつろげるかどうかは、私たちの見かけがどうであるかに左右され、もし基準を満たさなければ、会社側はダイエットプロテインシェイクという形でその解決策を売りつけてくるのです。

問題は、一般的な健康や快適さを提案するのではなく、潜在的に傷つきやすく不安にかられている人たちをターゲットに、「もっとちゃんとした恥ずかしくない体になれる」とした商品を買わせようとしていることです。
Huffington Post (Hands Off Protein World, I Have a Bucket and Spade and I’m Not Afraid to Use Them!)


私たちは、街中のいたるところで、商品を売るために消費者の感情を刺激しようとするメッセージを、いつの間にか目にさせられています。
eachbodysready (In response to being called “terrorists”)

そんな中でも、「ほかのたくさんの会社は、消費者の不安や恐れをあおるような方法をとらずに宣伝しています」と語り、ProteinWorld社もそれをお手本にすることができるはずだと主張しています。



日本でも、わたしたちは、日々無意識のうちに膨大な量の広告を目にしています。
チラシやポスターなど明らかに広告とわかりやすいもの以外にも、雑誌やテレビ、インターネットなどからふいに飛び込んでくる情報も、実はその裏にはさまざまな「思惑」があるということを忘れないようにした方がいいかもしれません。



あなたは、どう思いますか?


Article by Peerful

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