Peer(ピア)について
「Peer(ピア)」は、摂食障害の人のための自助グループです。
そして、ピアフルの発端であり、大切な原点でもあります。
Peerのはじまり
Peerは、2007年5月に長野県松本市で活動をスタートしました。
初めのうちは1人で過ごすことも多かったのですが、少しずつなかまが集まりはじめて、普段のミーティングだけでなく、バザーやクリスマス会なども開催するようになりました。
その後、2009年1月には山梨県甲府市でもミーティングを開始、また2014年7月には山梨県南アルプス市でフリースペース「PeerFree」が生まれました。
Peerの想い
Peerは、「ひとりぼっちじゃないんだ」ということをたくさんのなかまに伝えていきたい、という想いから生まれました。
そして、参加するひとりひとりが参加者であると同時にスタッフ(Peerという場を守り、かたちづくる者)であり主人公である、という想いのもとに進めてきました。
この想いは、ピアフルにもそのまま引き継がれています。
Peerの目的
Peerでは、あえて、症状を止めることを目的にはしていません。
症状を止めるためではなくて、ただ純粋に「たのしむ」ための場所にしたいなと考えています。
無意識に決めてしまった制限や、摂食障害などにも縛られず、自分の人生を自由にのびのびと楽しめるようになったときに、症状は自然と必要なくなっていくのではないか、そして、回復にも手が届くようになっていくのではないか、と考えています。
この目的も、ピアフルにもそのまま引き継がれています。
Peerが考える「グループ」とは
摂食障害のグループは、摂食障害の人たちが集まる場所です。
その前提があるので、「わたしは摂食障害です」とか「摂食障害ってこういう病気なんです」というような面倒な説明は一切なしで、初めて出会ったその瞬間から、お互いにまあまあ「わかっている」状態でおしゃべりを始めることができます。
それは、とっても便利だし、「ナニソレ?」なんて怪訝な顔をされることもないので、とっても気が楽です。
だけど、Peerでは、グループには、それ以外に特別なことは何もないんじゃないかな、と考えています。
グループ以外のほかのコミュニティと同じように、そこにはちゃんと人間関係もあります。
気の合う人もいれば、気が合わない人もいるかもしれません。
そんな中では、傷付くこともあるかもしれないし、傷付けてしまうことだってあるかもしれません。
でもそれは、どんなコミュニティにも起こる、ごくごく普通で当たり前のことです。
だから、Peerでは、グループを「サークル」のようなもの、と考えています。
同じ趣味を持つ人とおしゃべりすると、楽しい。
同じことに興味がある人とおしゃべりすると、内容の濃い情報交換ができる。
それと同じことが、グループでは、「摂食障害」という共通項を持つ人同士の間で起こっているんじゃないかな、と考えています。
とはいえ、グループならではのあたたかい雰囲気、不思議な原動力や相乗効果は、やっぱりどこか「特別」なものかもしれないな、とも思っています。
各地のPeer
現在は、長野県松本市、山梨県甲府市、山梨県南アルプス市にて、定期的にミーティングを行なっています。
各地のPeerについての詳しい情報は以下をご覧ください。
Peerをつくる
お住まいの地域にPeerをつくるには「Peerをつくる」をご覧ください。